ア行 |
アイン 初登場:第23話 羽ばたけ、希望の翼よ!
アイニ(アイン) Aini、Ain、Aim、Aym (イスラエル)
ソロモン王72柱の魔神の一人で火炎公、破壊公と呼ばれている。 蛇、猫(または子牛)、人間の三つ首をして地獄の毒蛇(またはトカゲ)にまたがった姿をしている。 右手には決して消えない松明、もしくは火の玉を持ち、この世に火炎地獄を作る為見るもの全てに放火しようと している。 ルキフェル四天王の一人なのに、完全にアゼザルに喰われたアイン。 アニメ版・松下版の姿は、18世紀の悪魔辞書の決定版『地獄の辞典』の表紙に描かれた姿を猫から蛇まで忠実に再現してます。 ただし元はアゼザル同様素っ裸です。さすがに子供向けアニメではそんな事は出来ないのでけむくじゃらになっていますが、 『悪魔くんの悪魔なんでも入門』では元の絵と同じセクシー(笑)な姿です。 ちなみに松下版世紀末大戦でも「アイニ」という名で登場しましたが、ソロモンの笛の音の前に次ページで退場してしまいました。 根性なしといってはいけません。 |
小豆とぎ 初登場:第13話 絶体絶命! 超妖怪なんじゃもんじゃ
小豆とぎ(小豆洗い、アズキサラサラ) (日本)
谷川のほとりや橋の下に現れ小豆をとぐようなショキショキという音を出す妖怪。 名前や行動などが微妙に違うものの日本各地に出現しする。 地方によっては「小豆とごうか、人とって食おうか、ショキショキ」と歌を歌うものもいる。 又老婆の姿で現れ「小豆とぎ婆さん」「小豆とぎ婆」と呼ぶ地方もある。面白がって近づくと、必ず川に落ちてしまう。 とぐものは米の場合もあるが、圧倒的に小豆が多く、これは小豆が祭事にしようされた神聖な食物だったからという 説もある。 油すまし同様、水木ロードにも登場する知名度バツグンの妖怪です。アニメ版・では一万年前の悪魔と妖怪の大戦争に参加した 剛の者、山田版では閻魔の密偵として登場し、更に鬼太郎にも登場と幅広く活躍していました。 しかし、いつも悪役なのが少々気の毒・・。 |
アゼザル 初登場:第27話 精霊の家、百目たちの冒険
アザゼル(アザエル、アゼル) Azazel (イスラエル)
ノアの時代に天から降りてきて人間の女に巨人族を生ませた200人の天使の内の一人。 アザゼルという名には「神ごとき強き者」、「完全なる除法」「移動」「荒野」「山羊」などの意味があり、 サタン・ルキフェルと同一視される事もある。 ユダヤの伝承では、蛇に乗る者としてイメージされ、7つの蛇頭と14の顔、12枚の翼を持っていると言われる。 更に人間に化粧や装飾品の知識を与えて虚栄心を植え付け、その結果人間の腐敗を招いた。 その後ノアの洪水が起こるので、アザゼルがノアの洪水をもたらした張本人ともいえる。 アニメ版は百目に「アゼザルのおじちゃん」と呼ばれる人は良いが力が弱いキャラで、アインに臆病者呼ばわりされていましたが 元ネタはかなりの実力者。しかも人間を堕落に導いた悪魔の名にふさわしい悪魔だったようです。 アニメ版のアゼザルは「悪魔くんの悪魔なんでも入門」とほぼ同じ姿(元絵は素っ裸ですが)をしていますが、 そのさらに元になったのが「地獄の辞典」のアザゼルのようです。 ちなみに元はア「ザゼ」ルです。ア「ゼザ」ルとは違います。又微妙な・・。 |
アヌビスのセト 初登場:第22話 魔空間へ消える 天空船の謎 アヌビス Anuvis (エジプト)
オシリスとイシスの妹ネフティスの息子で、首から上がジャッカルまたは山犬の顔で描かれる オシリス以前の冥府の神。 アヌビスはオシリスの死者の裁判を行う際の死者の罪業を調べる役を持っている。 その方法とは、死者の心臓と正義の女神の像又は羽を秤に乗せ、もし秤が傾けば 死者の者は生前罪を犯したという事で側に控えている頭はワニ、上半身はライオン、下半身はカバの魔獣アメミットに 心臓を貪り食われてしまい、二度と転生ができなくなる。 秤が動かねば罪を犯してないと認められ、晴れて死者を天国へ運ぶ聖船に乗る事が出来た。 又、アヌビスはミイラ作成に卓越しており、 アヌビスが作成したオシリスのミイラは老廃する事無くそのままの姿で保ち続けられたという。 その腕前の素晴らしさは「アム=ヌト(ミイラ造りの場所の主)」という別名を持っている所からも窺える。 セト Seth (エジプト)
太陽神オシリスの弟神で、自然世界の荒々しい面を象徴している。 兄神オシリスの権力を妬み、オシリスを謀殺して王位につくが、オシリスの息子ホルスが王位を奪い返さんと セトに戦いを挑み、激しい戦いの後最後にセトは破れ追放させられる。 セトは豚、カバ、ロバなどの頭を持つ人の姿で表現され、砂漠、不毛、暴力の化身とも言われる。 元はアラビアから伝わった外来神という説もあるセトは、古から太陽神ホルス(注:昔はオシリスは稲神で、 ホルスが太陽神として祭られていた)と永遠に勝負がつかない争いを繰り広げてきた。 古くは荒ぶる力の神として信仰されていたが、次第に悪神として畏れられるようになった。 姿はアヌビス、性格設定はセトとややこしいというか豪華なセト。 セトらしくオシリスを退けエジプト支配を目論見ましたが結果はご承知のとおり。 オリシスのラーの杖を使っていましたが、自分の魔力はどんなものだったのか・・。 犬というより猪な顔はまだ許すとしても、あのビラビラの服はどうにもいただけませんでした。 |
油すまし 初登場:第13話 絶体絶命! 超妖怪なんじゃもんじゃ 油すまし (日本)
油を盗んだ人間の霊が化けたもので、「すまし」というのがどういう意味なのかよく分かっていないが、 一説ではすました顔をしているのでこう呼ばれるとも言われる。 「油〜」という妖怪は、現在ではあまり姿を見かけないので、油を使っていた時代の副産物的な存在と言えるのかもしれない。 水木先生の妖怪関連の本にも必ず登場し、細微な点描で気色悪さアップの姿で登場しています。 知名度の高い有名妖怪なので知っている方も多いと思われますが、実は文献等にはあまり載っておらず、 唯一、熊本県天草諸島上島の草隅越(くさずみごえ)付近の文献に載っているかなりピンポイントな妖怪なんだそうです。 アニメ、山田版ではちょんまげをしていましたが、元のイラストのスキンヘッド姿の方がよく知られているかも。 |
アニマムディの魔鏡 初登場:第17話 伝説の魔鏡アニマムディの予言!?
アニマ・ムンディ Anima Mundi
「女性的」な「世界の霊魂」を表す言葉。 「アニマ」は女性的要素=生産力を示し、「世界霊魂」は全ての創造物を養う、より高級な領域に属している存在の事。 つまり、あらゆる存在を活性化させる包括的な神の本質を指している。 世紀末大戦版松下悪魔くんとアニメ版に登場したアニマムディの魔鏡。世紀末大戦版は毛呂山先生の武器、 アニメ版は視鬼魅の入れ物でしたが、元の意味は鏡ではありませんでした。 なにより蛙男と視鬼魅に女性的(生産的)なイメージは・・・。 |
アマビエ 初登場:水木しげるのノストラダムス大予言
アマビエ (日本)
弘化3年(1846)、肥後(熊本県)の海中に毎夜光るものが出たという。 そして「私は海中にすむ「アマビエ」というものである。」と名乗り、「当年から6ヵ年のあいだ諸国豊作である。 しかし病気が流行る。病人がでたら私の姿の写しを見せよ。」と予言を残し、再び海中に潜った。 同年4月中旬と記された瓦版に、肥後の役人が写したとされるアマビエの姿が描かれている。 それは長髪を振り分け、菱形の一つ目と尖った嘴を持つ鳥のような顔をしており、体は鱗、もしくは羽毛で覆われ、 足は三足、しかもそれぞれの足がさらに三つに分かれた姿をしていた。 疫神を歓待した家のみはやり病から無事でいられるという思いは、蘇民招来の昔から信じられており、村々で歓待 して村はずれから送る疫病送り、悪い年を更新する年送り、など、伝染病をやり過ごす俗信が窺われる。 また「アマビエ」は「アマビコ=天彦・天日子尊」の誤記ではないかという説もある。 明治時代の新聞にあま彦(天彦・天日子尊)と名乗る異形の者が災害や流行病を預言し、その時自分の姿を 描き写したものを拝むように言った、という記事が載っている。 その姿は、猿に似た三足獣もしくは四足達磨のような姿で描かれておりアマビエと類似点は少ないが、何かしらの 関連性は感じられる。 西洋では、海中にすむ生きものにはすべて予言の能力があるなどといわれており、なかでも人魚についての伝説 は多く、半人半魚のものが海中から現れて予言をするという例はあまり珍しいものではないようだが、 アマビエのように予言と同時に病気治癒能力を併せ持つものは西洋にはなく、その点でアマビエは独自性を持ってい る。 時代背景から見ると、このアマビエの独自的特色の糸口の一つが窺える。 この時期にコレラが世界規模で大流行し、日本でも1822年に初めて記録され1858年には全国で約4万人の死者が 出た。 その渦中の時代に出現を噂されたアマビエは、当時の東洋療法では直す事が出来なかったコレラに苦しみながらも 「西洋人がコレラを広めた」という噂から西洋医学に走る事は心理的に躊躇われ、結果お札や祈祷などの神頼みに すがるしか方法がなかったという当時の医療技術と民間感情の軋轢を体現した存在として考える事もできる。 ノストラダムス版山田真吾率いる十二使徒の一人アマビエです。 最初ノストラダムス版を読んだ時はうぶめの親戚かなにかと思っていたんですが、海洋生物(?)でした。侮れません。 ちなみにノストラダムスのお株を取るようなマネはできなかったのか作中で予言はしてません。 それどころか何もしていな・・・いえいえ、見えない所で立派に十二使徒の役を果たしていたのでしょう。多分。 |
アムドスキアス 初登場:第19話 奪われたソロモンの笛!! アムドスキアス (アムドゥシアス) Amdusias (イスラエル)
ソロモン王72柱の魔神の一人で29の軍団を持つ地獄の大公爵。 ユニコーンの姿をしているが、召喚された時は人の姿で現れる。 トランペットを始めとする、あらゆる器楽曲を自由に奏でる事が出来、注文があれば音楽会を開催する。 又、人に音楽的才能(楽器、ダンス、歌唱、作曲など)、芸術一般の才能を伸ばしてくれる。 『地獄の辞典』では馬人間に描かれていますが、アニメ版は頭に二本の角と背にコウモリの羽を生やした馬の面影はどこにもない姿を しています。 元があらゆる楽器を使いこなせるので、アニメでも赤いバイオリンの音色で子供を悪夢に閉じ込めました。 他の能力は・・発揮する前に倒されました。 |
アンドレアル 初登場:第26話 鳥乙女とイースター島の謎
アンドレアルフース(アンドレアルフス、アンドレアル) Andrealphus
(イスラエル) ソロモン王72柱の魔神の一人で美貌侯と呼ばれる。 美しく大きな孔雀の姿をしているが、人間の姿をとることもできる。 天文学に通じ、又屁理屈の伝授者でもある。召喚した者に数学、幾何学、天文学に関する知識を与え、 本人が望むなら人間を鳥の姿に変え、空を飛べるようにすることも出来る。 マケマケの使いのアンドレアル。鳥乙女の出生のいきさつを話したりと非常においしい役でした。 元のアンドレアルはマケマケとは全く関係なく、ソロモン王72柱の魔神の一人でした。 あの姿は何だと思っていたら「地獄の辞典」にアニメ版そのままの姿で載っていました。頭の椰子の木もどきまで忠実に・・。 あ、侮っていました。 |
イシス 初登場:第22話 魔空間へ消える 天空船の謎 イシス Isis (エジプト)
オシリスの妹にしてその妻でありホルスの母。 忙殺され更に体をバラバラにされエジプト中に散らばされたオシリスの 部品を一つずつ集めて復活させ、更にその間誕生したホルスを養育し、父の仇を討たせた。 オシリスが死者の国の王になった後も地上に残りホルスの補佐をしていたが、後にイシスも地上から去る。 古代エジプトで最も広く信仰された女神で、時としてオシリスよりも尊敬を受けた。 優しさ、母親らしい誠実さ、夫への献身などを呼び起こさせるイシスはエジプトを飛び出し、 アスタルテ、ミネルヴァ、アフロディテ、ヘカテなどオリエント〜ローマ・ギリシャの地母女神達の特性を吸収し より完璧な女神と成長を遂げ、エジプト魔術より長く、そして広く信仰された。 夫を救う為単身奮闘したイシス。元の神話もバラバラの夫を再生させる不屈の精神をもっていました。 元の神話ではホルスという息子がいますが、アニメ版では登場しませんでした。 |
ウラエウス 初登場: 「悪魔くん 世紀末大戦」(松下版)
ウラエウス Uraeus (エジプト)
エジプト語で「立ち上がる者」という意味の蛇形の記章の事。 この記章は、立ち上がり腹部分を膨らませているコブラの姿をしており、 王権のシンボルとして古代エジプトの王ファラオの王冠につけられていた。 又ウラエウスはファラオの保護者で、常にファラオの額にいて、全ての敵対する者に炎を吐くと信じられていた。 松下悪魔くんの世紀末大戦で、リリスが最後に間違って呼び出した聖蛇がウラエウスです。 リリスを一口でペロリできるビックサイズなコブラながら、松下には終始低姿勢でした。 エジプト王家を守る守護者で、ファラオの王冠についている・・・という事はアニメ版のオリシスにも?!と思って 調べてみると、オリシスではなくてイシスの額部分にコブラがついていました。 アニメ版イシスの顔は、ツタンカーメンの黄金のマスクを参照にしていると思われるので、正しいといえば正しいですね。 |
占い杖 初登場:第17話 伝説の魔鏡アニマムディの予言!?
占い棒 virgula divina (ヨーロッパ各域)
十六〜十七世紀頃、先端が二股に分かれた枝の先端部を両手に持ち、地面に軽く打ちつけながら歩けば その打ちつける反応によって地中の金属や水の所在を突き止める事ができると信じられていた。 その真偽については現在でも推測の域を越えていないが、当時実際に占い棒を使用して採鉱している地域も あった事が記録に残っている。 又、占い棒は更に占い棒が犯罪者の所在を探知したという報告書も提出されている。 松下版では松下一郎、アニメ版ではベルゼブブが所持していたスーパーアイテム・占い杖。 元ネタでは頭も模様も無い、ごく普通の棒を使っていたようです。今で言うダウジングの一種なんでしょうか? 現在の地層学者の中にも携帯している人がいるそうです。 実際に使う訳ではないそうですが、占い棒(杖)を携帯している学者・・・何だかカッコイイ!(妄想) |
エル エル ラマ サバクタニ 初登場:「悪魔くん 千年王国」(松下版)
エリ エリ ラマ サバクタニ (マタイの福音書27:11〜56)より
十字架刑に処されたイエスが絶命する間際に叫んだ言葉。この言葉はダビデ王も発した。 意味は「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになられたのですか。」 アダムから原罪を受け継ぐ人類が赦される為には、人間と同価値またはそれ以上の罪を持たない生き物を 神に生贄として捧げなくてはならない。 しかし、人間は神が創造した中でも特別な存在で、動物では釣り合わず、かといって罪で穢れている人間は 生贄にはできない。 そこで罪のない存在である神=イエスが人間となって(人間の側へ降り立って)生贄となり、十字架刑にかけられた。 つまりイエスは自分が十字架刑に処される事はすでに承知していたのだが、なぜ今際の際にこのような事を叫んだのか。 これには以下のような諸説がある。 ・神に見捨てられるという最大の処罰を受けて生贄になった事により、人類の贖罪が行われた事を皆に教える為。 ・この叫びは神に見捨てられるという恐怖に勝てず思わず叫んだもので、この叫びこそ、神の子イエスが恐怖を 完全に克服できない不完全な人間となった証拠であり、そのイエスが生贄になった為、人類は罪を赦された。 ・旧約聖書の中の一書『詩篇(ユダヤ民族の歴史の中で歌い伝えられた150の歌・詩をまとめたもので、賛美、 感謝、嘆願の詩等から構成されている)』22番【指揮者によって。「暁の雌鹿」に合わせて。賛歌。ダビデの詩。】 を歌い、神への全面的な信頼の表明していたが、その一節22:2 『わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか。 なぜわたしを遠く離れ、救おうとせず 呻きも言葉も聞いてくださらないのか。』 の一部分が聞き取られ、記録された。 なお、マタイの福音書では「エリ エリ ラマ サバクタニ」とヘブライ語で書かれているが、 マルコの福音書では「エロイ エロイ ラマ サバクタニ」と 「エロイ(我が神)」というイスラム語と同じセム語族に属し共通の語も多いアラム語で書かれている。 (ラマ(なぜ)、サバク(見捨てる)はヘブライ・アラムの共通語の動詞) 千年王国版松下の記念すべき第一声がこれでした。 松下の事だから何か怪しげな呪文でも言っているのかと思っていたのですが・・・。 これから会う犠牲者に対する言葉なのか、近く訪れる自分の未来のことなのか。なかなか深い言葉です。 ちなみに松下版では「エル」となっていますが、「エル(El)」もヘブライ語で神を表す一般的な言葉なので、エリ、エロイと同意味です。 |
閻魔 初登場:第14話 地獄の大王 エンマの怒りに 傷つく12使徒
閻魔 (中国)
別名閻羅王(えんらおう)。道教世界の冥界にある死者を裁く十の法廷(十殿)を統べる王。 死後の世界の支配者として生前の善悪の行に従って死者に裁きをあたえるとされる。 元はインドのヤマ(Yama→梵語:Yamaraja(ヤマラージャ):インド世界最初の王。死後冥界の王となった。)で、 仏典を通して中国に伝えられた後、中国土着の冥府の支配者である泰山府君(=東岳大帝)と同化していたと言われている。 アニメ版・山田版では一万年前メフィストと一戦交えた閻魔。 閻魔といえば地獄。地獄と言えば閻魔という位地獄のボスの代名詞ですので 元と殆どイメージは同じです。 東岳大帝と同じ意味を持つというのもその姿から何となく納得できますが、そうなるとアニメ版は少々ややこしい事に・・。 |
オシリス 初登場:第22話 魔空間へ消える 天空船の謎
オシリス Osiris (エジプト)
古代エジプトの冥府の神にして死と復活の神。 妹であり妻であるイシスとともに人々に穀物や果樹の栽培法を教え、秩序と平和をもたらした。 しかしその権威を憎んだ弟神セトに謀殺される。 息子のホルスが成長して父の仇を討ち、イシスの努力でオシリスは復活する。 その後オシリスは太陽神の地位をホルスに譲り渡し、冥界の死者の魂の管理者となった。 オシリスは本来植生神であったが、しだいに水神、葬祭神、そして太陽神の属性を併合し、エジプトの主神となった。 なお、オシリスはギリシャ名で古代エジプトでは「ウン=ネフィル(美しきもの)」、「アス=アル(眼の威力)」と呼ばれていた。 最後の最後でおいしい役割をしましたが、95%は囚われ役だったちょっと可哀相なオシリス王。 死者の霊魂を管理する役というのは元の神話も同じでした。 アテフ冠(頭の長いかぶりもの。上エジプトの白冠と羽冠を組み合わせたものです)も 権力を意味する牧杖(先が「?」の形をしているアレです。)もバッチリ持っています。 |
カ行 |
カー 初登場:第6話 なぜ、古代魔法界の英雄が?! カー (エジプト)
古代エジプトの霊魂の観念の一つ。各個人が生まれた時から体内に内在する本質的な存在。 個人の運命を来世へ導く。 死者を援けて神に弁護し、あるいは太陽神の前に導く。又死体に食物を運ぶ役を持っている。 古代エジプトでは死者も生者と同じように食物を食べると考えられ、墓前に飲食物を備え、 カーに食物を運んでもらっていた。もし、供え物を怠ると辺りを徘徊し、手当たり次第に食物を摂取する。 カーとよく対にして考えられるものにバーがいる。これは人間の顔に鳥で、 死体と共に墓に入り込む霊魂と言われる。供え物を惜しんだり、死人を粗末にすると 墓から現れ手当たり次第に食い荒らすらしい。 「俺様はエジプトの『魔獣』カーだ!」と言っていましたが、元は霊魂で、捧げ物さえ怠らなければ凶悪な存在ではないようです。 肉片から再生するあたり、元霊魂という属性を引き継いでいるのかもしれません。 硬化させる液体を吐き出したりしていましたが、流石に屍体を食い荒らす事ような 放送コードにひっかかるような事はしませんでした。 ちなみにカーとは別に魂の化身でバーという人面鳥の姿の霊魂もいます。 |
カルマ 初登場:第5話 怒りの変身、妖虎の出現!!
カルマ Karma (フィンランド)
「屍体の臭い」という意味の悪霊。 何とも言えない嫌な風と共に寝ている人間の元に現れ、自らの首を抜き、 白煙となって寝ている人間の鼻から体内に潜入し、 内臓を喰らい尽くす。カルマに内臓を食われた人間は骨と皮となり死んでしまう。 体内に入り酔っ払わせ人間を支配する、とややソフトなアニメ版カルマ。 アニメ版ではインドという事になっていましたが、フィンランドです。 恐らくヒンドゥ教のカルマ(業)つながりではないかと推測しているのですが・・。 |
クエレブレ 初登場:第10話 魔女伝説!恐怖が 待ち伏せる幻の館
クエレブレ Cuelebre (スペイン)
スペインの森や湖、地底に通じる泉に住んでいるといわれる翼のある竜。 弾丸が通らない程固い鱗をしているが、成長すると一層固く大きくなる。 そしてその後は氷原の海底洞窟に移住し、そこにある宝の見張り番をするらしい。 泉に住んでいる頃は人間や家畜を襲い血を吸うので、これを鎮める為に捧げ物をしなくてはいけない。 このクエレブレはギリシャ神話に登場したヘスペリデスの園の黄金の林檎を守る竜が スペインに伝わる間に変化したものだと言われている。 初登場は東嶽大帝からお小言を貰っているシーン、とちょっと中管理職の悲哀漂う印象がつきまとうクエレブレ。 実はアニメ版も元と同じように地底の宝物を管理する役職に就いていました。 (初登場時に東嶽大帝がどさくさに紛れて言っていました。) クエレブレが封印された後、人材不足気味の黒悪魔軍団の中の誰がその職に就いたのか・・。 |
グラウコス 初登場:第20話 遠い海から来たセドナ
グラウコス Glaucus (ギリシャ)
「青緑色の」「灰色の」「鋭い目の」という意味の海の神。 嵐に遭遇する船乗りの守り手と信じられていた。 ニンフ(妖精)のスキュラに恋をして言い寄ったがその醜い顔のせいで振られ、魔女のキルケに相談するが、 キルケはグラウコスに恋心を抱き、嫉妬心から惚れ薬と偽り化物に変化させる薬を渡す。 結果スキュラは上半身は乙女、下半身は怪物と化してしまう。 また、グラウコスは元漁師だったが、不老不死になる薬草を食べ魚の尾ひれがつき海神となり、 海神の一人オケアノスに予言の術を伝授されたという神話も残っている。 百目に「変な顔」と言われたグラウコス、「世界妖怪事典」でもその変な顔は健在です。 元は単なる有象無象の怪物その一でしたが、アニメ版では海の支配者を狙う野心満々悪魔でした。 |
グラシアラボラス 初登場:第23話 羽ばたけ、希望の翼よ! グラシャラボラス(カークリノラース) Glasyalabolas(Caacrinolass)
(イスラエル) ソロモン王72柱の魔神の一人。翼を持つ犬の姿で現れる。 地獄の大総裁だが、悪魔ナベリウス(又はネビロス)の乗り物とも言われている。 予知能力に優れ、人間を透明にする力があり、全ての科学を教えるかたわら、殺人もそそのかす。 アニメ版のグラシアラボラスは正面の顔がレトリバー系、向かって左がドーベルマン系、 右がテリア系の犬愛好者垂涎の顔をしています。 話し口調も服も貴族テイスト満載で、他の四天王と一線を臥していました。 『地獄の辞典』でのグラシアラボラスは狂暴な顔をした100%犬の姿ですが、 アニメ版はソロモン72柱の魔神の一人ケルベロス(ギリシャ神話のケルベロスとは別)の絵を元にしたようです。 貴族ルックから鳥の足までバッチリ同じでした。 |
倉ぼっこ 初登場:水木しげるのノストラダムス大予言 倉ぼっこ (日本)
主に子供の姿をしており、倉にいつのまにか住み着いている。倉ぼっこがいる家は繁栄するといわれている。 倉ぼっこは東北部を中心に各地に話が残っており、住み着くと家を栄えさせ、逆にいなくなるとその家は傾いていくと いう家運を動かす力を持っている事が座敷童と類似しており、かなり近い存在と思われる。 柳田国男著「妖怪談義」に以下のような話が載っている。 ある富豪の家の古い倉に妖怪が住み着いていた。様々な姿で現れ、糸車の音をさせたり、赤い塗り桶を提げて現れ たりするが、特に害のある事はしなかった。 ある年近所で火事が発生し、この家に被害が及ぶかもしれない、と家人総出で倉に荷物を入れていたが、 どうも間に合いそうに無い。すると髪を長く垂らし顔の見えない女が1人出てきて荷物をまとめて倉へ入れてくれた。 やがて、その倉の中に自分も入って、内から戸を閉じたということである。 この女は家人の誰も知らないという事だった。 座敷童や倉ぼっこのように、妖怪には幼児や赤子のものが多く存在する。 これは、生まれて数年の子供というものは、まだ完全に「ヒト」になっておらず、彼岸と現世の狭間にいる半神的存在で あるという思想が下敷きにあり、神事で童子を神代にする事もその思想に関係している。 ノストラダムス版山田真吾の十二使徒の一人、倉ぼっこです。 山田くんに十二使徒ぉ?という方は「水木しげるのノストラダムス大予言」をお読み下さい。何の前フリもなく十二使徒が登場します。 さて、この倉ぼっこは埋れ木くんでいう所の家獣で、皆を口の中に入れて運んでくれます。 皆普通に入ってますが、疑問に思う人はいないんでしょうか。 もちろん元ネタの倉ぼっこは飛びません。そもそも倉ぼっこは座敷童の親戚のような存在なんですからバトルする事はないですし。 |
黒小人 初登場: 第10話 魔女伝説!恐怖が待ち伏せる幻の館 黒小人(フルデル) Black elves (ヨーロッパ各地)
体が薄黒く、狡猾で嘘つきな小人。その邪悪さのせいで日の光に弱い体にさせられ、 闇の中で生活するようになったという説もある。 美しい人間の子供と醜い自分の子供を取り替えてしまう事がある。 魔火の正体の黒小人。アニメ版ではひたすら被害者の役でしたが、 元はなかなかどうして、過激ないたずらを巻き起こしていたようです。 |
桂男 初登場:水木しげるのノストラダムス大予言
桂男 (けいなん、かつらおとこ) (中国)
中国の随筆集「酉陽雑俎(ゆうようざっそ)」に次のような話が記されている。 「西河に姓は呉、名は剛という男がいた。 仙人の元で仙術を学んでいたが、ある時犯した失敗で仙人の怒りを買い、罪の償いに月に生えている桂を切り倒す よう言われ、月へ追放されてしまう。 しかし桂の木をいくら切っても切り倒す事が出来ず、呉剛はいまでも月で桂の木を切り続けている。」 類似する話の中には呉剛は美男子だと言う話も伝わっている。 また、月をじっと見ていると、月の中の桂男が手招きをするようになる。すると招かれた者は命が縮まってしまうという 話もあり、桂男、ひいては月は寿命を縮める死神の側面も持っていると考えられていたらしい。 月に兎がモチをついている、カエルがいる、「月の桂」という説話などは、インドから中国を経て日本に伝わったとされて おり、万葉集 巻第四に湯原王が「目には見て 手にはとらえぬ 月の中の 桂のごとき 妹をいかにせむ。 (意訳:目には見ても手には取れない月の中の桂のような貴方をどうしたらよいのだろうか。)」という歌を詠んでおり、 すでにこの時代に月の桂の話が伝わっていた事が分かる。 後世にも桂男の話は一般的に浸透していたようで、小林一茶が「桂男すまずなりけり雨の月(意訳:伊勢物語に 「男住まずなりけり」という文があるが、雨で月の見えぬ今宵は「男住まず」というより「桂男澄まず」というべきだろう。)」と 詠んでいる。 ノストラダムス版山田くんの十二使徒の一人、桂男です。作中では「けいなん」とルビがふられていましたが、「かつらおとこ」の方が 一般的のようです。 さてこの桂男、普段はぬぼーっとした顔のまま敵をボコボコにするだけでしたが、月が出た時に本領発揮出来るようで突如巨大化、 更に口からぽぽぽぽと雲のようなものを吐き出してました。 これだけ書くとどんな妖怪か全く分かりませんが幻術を使うようです。 元ネタの方は日本でいう月のうさぎの中国版とも言える美男子で、物語によっては名前も与えられています。 でもさりげなく命縮めたりしてかなりおっかないです。暢気に月見だんご食べてられません。 |
ケルベロス 初登場:第1話 魔界の見えない学校!!
ケルベロス Cerberus (ギリシャ)
ギリシャ・ローマ神話に登場する三つの頭、竜の頭を持つ尻尾、 そして背にはあらゆる蛇の頭が生えている地獄の番犬。 冥界へと続く門を護っている。詩人のオルフェウスは竪琴の音色でケルベロスを大人しくさせたが、 それ以外の人間は睡眠薬入りの菓子を食べさせれば危害を加えさせられない。 普段は冥界の入り口から動かないが、ヘラクレス十二の試練の一つ、ケルベロスの捕獲時に ヘラクレスにより生け捕りにされ連行された事もある。 卒業試験のダシに使われた可哀相な地獄の門番。三つ首にしっぽが蛇の犬の魔物ですが、 首が長くて何だか分からない物に見えてしまいます。 「悪魔くんなんでも入門」のケルベロスがアニメ版と同じ姿をしてます。 |
現世は夢になり 夢は現世になる 初登場:貸本 悪魔くん 他
![]() ノヴァーリス作 「青い花」
(原題:「Heinrich von Ofterdingen(ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン)」 ) (1799〜1800) 挿入詩「アストラーリス(Astralis)」より 「Die Welt wird Traum, der Traum wird Welt」 「青い花」は、ドイツ初期ロマン主義派の代表的な詩人であるノヴァーリス(本名:フリードリヒ・フォン・ハルデンベルク 1772〜1801)の代表作の一つで、二部構成になっている。 「青い花」はロマン主義的な思想を機軸にして、その他の様々の直観や考察が縦横に織り成されて描かれた一種の思想小説である。 ひとつの複合的な芸術作品であると同時に、哲学であり、道徳であり、主教であり、批評といえる。 作品の根幹をなす思想は、人間の魂の内奥から発する強烈な想像力が世界のすべてを変容させ支配すると考える、 ノヴァーリスが到達したロマン主義哲学「魔術的観念論」である。 ノヴァーリスは自らの精神の内部に分け入って、そこに全空間と全時間を統合した絶対宇宙とも言うべき存在を 見出そうとした。「青い花」はまさにその奇蹟の象徴である。 「青い花」は随所に詩が挿入されており、第二部のはじめも「Astralis(アストラーリス:星人)」という星人の誕生により (第一部で期待されていた)万物が一つの家族となり、永遠の春の如くの黄金時代が実現されるであろうという事を うたう詩が書かれている。 +-------------------------+ ロマン主義とは、 理想的なものは自分自身の内面的世界においてこそ実在的であり、それ以外のどこにも存在しない。 故に内面的世界を開発し、それによってより高い次元へと自己を成長させていく。その為に常に努力していかねば ならない、という考えに基づく思想である。 ロマン主義の究極的目標は自己自身(=全てを備えた理想的世界)への帰還、 つまり己の魂と世界、理性と感性、自我と非我、精神と自然が共存し、合体融合し一つとなる事、魂と世界の統一で ある。 +-------------------------+ ++ 「青い花」あらすじ ++ 第一部: 主人公ハインリヒの夢にある夜、あらわれた青い花。 その花弁の中に現れた愛らしい少女を求めてハインリヒは放浪の旅に出る。 長い旅路の後、遂に夢の中の少女と瓜二つの顔を持つマティルデと出会い愛し合う。 第二部: (第一部と第二部の間にマティルデはこの世を去ってしまう。) マティルデを失い傷心のハインリヒは、巡礼の旅に出発する。(作者病没の為未完) +++++++++++++++++++++ ※該当箇所のみ抜粋※ Zweiter Teil: Die Erfullung Das Kloster oder der Vorhof Astralis (前略) Jedes in Allen dar sich stellt, Indem es sich mit ihnen vermischet Und gierig in ihre Tiefen fallt, Sein eigentumliches Wesen erfrischet Und tausend neue Gedanken erhalt. Die Welt wird Traum, der Traum wird Welt, Und was man geglaubt, es sei geschehn, Kann man von weitem erst kommen sehn. (後略) 邦訳: 第二部:実現 修道院、または前庭 アストラーリス (前略) それぞれに一は全と混じりあい むさぼるように奥深くまで潜みいり 自分独自の本性をよみがえらせ 新たな想念をいくつも得て 全のなかに姿を現す。 世界は夢となり、夢は世界となって とうに起こったと思っていたものが ようやくいま彼方から近づいてくるのが見える。 (後略) ※ 参考 ドイツ語和訳 ※ ・die Welt [ヴェルト] (地球全体を指して)世界 (限定された領域としての)世界 世間,世の中 宇宙,天地 ・der Traum [トラオム] 夢 (願望としての)夢,憧れ *----------------------------------* :: 補足 :: 「悪魔くん(貸本版松下)」誕生を描いた自伝的短編「突撃!悪魔くん」(「奇人怪人大図鑑 妖怪ワンダーランド 8」 収録)の作中に、「現世は夢となり、夢は現世となる。」という台詞がある。 水木先生は「魔法 -その歴史と正体-」(以下「魔法-」)と「黒魔術の手帖」を参照して悪魔くんを執筆されたそうだが、 「魔法-」内に『ノヴァーリスの「青い花」に「現世は夢となり…」と書かれていたように…』という記述があり、 恐らく「突撃!悪魔くん」の台詞は「魔法-」(もしくは「青い花」)から参照されたと思われる。 +++ 「突撃!悪魔くん」のあらすじ +++ 臨月の妻を抱えているが、腐りかけのバナナしか買えない極貧生活中の水木しげる。 原稿料が欲しいのだが、頼みの出版社も倒産してしまい、更に大家から家賃滞納で立ち退きを迫られる。 何とかして原稿料が欲しい水木は、日本一良心的だという西考社にどうにか原稿を売る約束を取り付ける事が 出来た。 しかし今度は大蔵省の役人から住まいの土地の半分は大蔵省の土地だと通告され、怒り心頭に発する水木。 「大蔵省だの弁護士だのいったい誰の味方なんだ。 そうだ。俺が悪魔のような力を持っていたら、大蔵省だって弁護士だって質屋だってやっつけられるんだ。 そして苦しんでいる善良な人々を助けることができる」 貧困の辛さと拝金主義の世間に対する憤りがマグマの如く吹き上がる中、 その怒りを新しい漫画の題材にする事を思いつく。 水木は自転車を疾走させながら新しい漫画の構成に耽る。 「地球上にはゼニのために人を殺したり、困らせたり。ゼニのためならなんでもする人がたくさんいる。 悪魔くんはそうしたさまざまな悪を、強い力を持って粉砕するのだ。 (略) 大昔から考えていたユートピアを悪魔くんは強い力で実現するのだ。 現世は夢となり、夢は現世となる。万人が兄弟となる国を作るのだ。ざまあみろ」 そして西考社の社長と会い、この事を話した。 「本の名前は『悪魔くん』にしました」 「悪魔くん。いい名前ですねえ。きっと評判になりますよ」 空には霊園の月が輝いていた。 +++++++++++++++++++++++++++++++++ 松下・山田漫画版・埋れ木最新版・実写版で微妙に言い回しが違うファウスト博士の辞世の句(?)の台詞。 色々調べてみると、最終的にこの小説にたどり着きました。 この小説はドイツロマン派小説という事で精神世界的というかメールヒェンな描写が多く、ロマンとは縁遠い私はハニワ顔になりながら読みました。 (なお和訳では「現世は夢となり…」の「現世」が「世界」になっていますが、ドイツ語「die Welt」は「世間・この世・世界」という意味で、 意味的には間違っていません。 それに詩ですから柔軟な解釈をしても良いのではないでしょうか、と個人的に思っております。) …ここまで書いてナンですが、実はこの小説が本当に元ネタなのか確証はありません。(トホホ…) ですが、補足に記載したようにそこそこ信憑性はありそうと判断したので突っ走る事にしました。 確実な事が分かればまた修正します…申し訳ありません〜。 |
ゴモリー 初登場:第36話 ようこそ悪魔博覧会へ ゴモリー Gomory、Gremory (イスラエル)
ソロモンの72柱の魔神の一人で吟詠公爵と呼ばれ、ラクダに乗っている。 金糸の縫いとりがある黒いベルベットと白いレースを身にまとい、金の王冠をかぶった 流れるような赤い髪の美しい女性の姿をしているが、 召喚者を試す為醜い姿で現れることもある。女性の愛を得る力を授けてくれる。 ソロモン72柱の魔神の一柱で唯一の女性で美女らしいです。 確かにコンパニオンの姿は悪魔くんキャラに有らざるキャピキャピ(死語)なお嬢さんでした。 召喚者を試す為、ひき蛙の姿に化ける時もあるそうですが、まさか逆転するとは・・。 アニメ版では太古の昔、日本を支配しようやってきて奥軽井沢に封印された黒悪魔。 「奥軽井沢」と聞いて胸が騒いだ貴方、松下ファンですね? |
ゴーレム 第8話 君の心に、 とどけソロモンの笛!
ゴーレム Golem (ユダヤ)
人の手で作られた一種の人造ロボット。 神聖な儀式を行った後、泥を捏ねて人形を作り、呪文を唱えながら 額に「emeth(真実)」という文字を書いた羊皮紙を張り命を吹き込み完成するが、 この「emeth」の「e」を取ると「meth(死)」が訪れ元の土塊に戻る。 ゴーレム制作にはカバラの技術を必要とし、故に有名なゴーレム製作者にはユダ・レーヴ・ベン・ベザレルや エリヤといった、高位のラビ(ユダヤ教の律法学者)の名が連ねられ、 十二〜十三世紀頃にはゴーレムを作る秘法がヨーロッパ各地に伝わり、チェコにはこのゴーレムが三十年毎に蘇り 悪人を倒すという話が誕生した。 なお、「ゴーレム」という言葉には「無形の物質」と意味だが、 『未完成・不完全なもの』、『粗野・強要の無い』という意味あいも含まれている。 最新版では魔界から来た悪魔、アニメ版ではガハハ三人組に作られたゴーレム。アニメ版では「emeth」がそのまま使われてました。 今までに多くのジャンルで映像化されているゴーレムですが、水木先生の描かれたゴーレムの姿は、 ミロスラフ・ドヴォジャーク作「ラビ・レーヴとゴーレム」(1952)をモチーフにしたと思われます。 あのもっちりした体躯と鉄の止め具(?)のゴーレムが描かれてました。 |