マ行
魔火       初登場: 第10話  魔女伝説!恐怖が 待ち伏せる幻の館  

魔火    Diabolic Fire(フランス)

罪人や洗礼前の赤ん坊のような、天国にも地獄にもいけない死霊だとも、悪魔の操る火の玉だともいわれる
生きた火の玉で、日本でいう鬼火のような存在。
悪戯好きで人を道に迷わせたりする。
薄暗い所から現れ、時には群れをなして町に現れたりすることもあるらしい。

黒小人がクエレブレによって変身させられた姿が魔火でしたが、元は鬼火の一種でした。
しかしクエレブレが何故魔火の姿を選んだのかは謎です。
マルコキアス         初登場: 第30話  生命玉が応える12使徒の夢  

マルコキアス マルコシアス Marchocias、Marchosia、Marchosias
(イスラエル)


ソロモンの72柱の魔神の一人。地獄の大侯爵で、30の軍団の指揮官。
グリフォンの翼を持ち、蛇の尾を持つ黒い雌狼の姿で現れる。
人間の姿の時は黒い顎鬚をはやし、真夏の太陽のような輝きの王冠をかぶった貴公子の姿をしているが、
嘘をつかないのは狼の姿の時のみである。
争いを好み、戦闘に関する事には喜んで力を貸す。

一説では、「グレモリー」の乗る生き物であるといい、創世記の戦争の時、遊撃部隊を率いて闘い、
退却戦の時も天使達に大打撃を与えたという。

ルキフェルの乗り物兼ペット(?)。普段はオオカミ風の姿をしています。変形して翼を生やす事も出来るお役立ちペットですが、
顔が少々恐いのが難点。特に翼ありの顔は笑っていいのか怯えていいのか微妙な顔に・・・。
メシア(救世主)       初登場: 第1話 魔界の見えない学校!

メシア(救世主)  Messiah  (イスラエル)

「黙示録」に予言されている最後の審判の日の直前に現れると信じられている救済者。
イスラエルの民にとって元は「油を塗られた者」という意味で、貴重な油を頭に注ぐ儀式がある名誉ある職、
つまり王や高位の大祭司を意味していた。
更に古い時代では善政を行った王の尊称であった。
中でも強大な軍事力を誇るペリシテ人(パレスチナ人)を打ち破った
イスラエル王国二代目国王のダビデ王(ソロモンの父親)は人々にメシアのイメージを深く印象付け、
後のメシアはダビデの血をひいている事が条件とされる程だった。
なお、メシアとはアラム語で「メシハー」を音写したもので、
ギリシャ語では「クリストス(Christos)」といい、メシアと同じ意味をもつのが「キリスト」である。

悪魔くんファンは即反応してしまう単語の一つ。
「キリスト」という言葉はメシアと同じ意味・・・という事はキリヒトくんもメシアという事なんですねぇ。
貸本松下版に当てはめるとなかなか奥が深いです。
メフィスト二世 & メフィスト老   初登場: 第1話 魔界の見えない学校!

メフィストフェレス Mephistopheles (ドイツ)
 光を嫌う者、光を愛さないという別名を持つ地獄の七大王子の一人。元大天使。
一見優雅で弁のたつ紳士だが、涙を辛辣な笑みであざ笑うような皮肉屋で冷酷な性格をしている。
姿は直立したグリフィン、あるいはドラゴンに似ていると言われる。
人間に化ける時は、山羊のような顎ヒゲのある姿をとるが、頭上には1本の小さな角が生え、
脚はロバの蹄、背中にはしまうことのできるコウモリの翼がついている。


ゲーテ版メフィストフェレス
 ゲーテ作の戯曲『ファウスト』でファウストに呼び出された悪魔。 
死後魂を引き渡す事を条件にファウストに若さと魔力を与えた。
契約に背いたファウストが死亡した際魂を奪おうとするが、ファウストを愛した少女グレートヒェンと天使により
ファウストの魂は天国へ導かれ、回収する事ができなかった。

 悪魔界のスーパースター(埋れ木真吾談)のメフィスト老と、その息子で実力も一番の第一使徒メフィスト二世。
悪魔くんシリーズの中でも文句なしの人気を誇るメフィスト親子、その元ネタも又強力な悪魔だったようです。
 「メフィスト」という名はゲーテ「ファウスト」に登場するメフィストフェレスからとったそうですが、
メフィストフェレスの伝承は古くからあり、ゲーテ版より以前にもファウスト・メフィストフェレスものは存在していました。
でもゲーテ以前のメフィストフェレスは小者風に描かれているのが悲しい・・。
ゲーテ版メフィストフェレスは魔神らしい強大な悪魔として描かれているのでメフィスト親子ファンは安心。
顎ヒゲ云々のあたりはロソンにいったようです。
 所で関係ないのですが、パックという名の悪魔がいるのですが、シルクハットをかぶっている所や
卵型の顔やらどことなくメフィスト二世と似ているような・・(失礼すぎ)

モス 初登場:第15話  眠れる森の妖精王 ティタニアの願い 

モス Moth   (ヨーロッパ各地)
蛾の一種だが、死んだ人の口から発生したり、幽霊の周りをひらひら飛び回ったりすると言われている。
昔から世界各国で蛾や蝶は死者の魂の化身であると言われ、
蛾や蝶が窓から入ってきたら、それは誰かの魂だからそっと外へ返してやるように言われる地方もある。

アニメ版は蝶の妖精となっていますが、元は蛾。蝶の妖精で良かったと心から思いました。
最新版でもモスが登場しますが、こちらは死者の口からでる蝶の精となっています。こちらの方が元に近いですね。
モーラ 初登場:第19話  奪われたソロモンの笛!!  

夢魔 モーラ    Mora  (バルカン半島)
 もう人間を食べないと誓った魔女、もしくは悪い霊魂を持つ女が、夜だけ蝶、蛇、二十日鼠、猫、鳥といった動物や、
炎や影に姿を変え、鍵穴から家内に侵入し、眠っている人間を苦しめ、窒息させ心臓から血を吸い取る。
モーラは昼間は人間と変わらず、人間と結婚しているモーラもいる。
夢魔とは英語でナイト・メア(Nightmare)というが、悪魔や悪霊を意味していたマーラ(Mara)を語源としており、
バルカン半島のスラブ民族にはモーラ(Mora)という名で伝わっている。

アニメ版では夢魔界地獄に登場し、悪魔くんを散々いたぶっていたモーラ。
元ネタの方も夢魔で、寝ている相手の血を吸い、時には命も奪うと少々デンジャラス。
モーラは夢魔と言っても、サキュバス(女性型の夢魔。睡眠中に精気を吸い取る)というより
吸血鬼に近い存在のようです。故にセクシー度も大幅ダウン。ちょっとがっかり ←?
ヤ行
ユダ 初登場:悪魔くん(貸本版)  

 ユダ(イスカリオテのユダ) Judas Iscariot (イスラエル)

反逆の使徒。イエスを裏切り逮捕の機会を作った。
ユダの意味は「彼を賛美しよう」の意味。

「イスカリオテ」とは「イシュ(人)」+「ケリオテ(ユダヤ南部の町名)」で「ケリオテ出身の男」とも、ユダが熱心党と
関係があったという含みを持たせ、ラテン語「シカリウス(刺客、殺人者)」をアラム語に適合させた語を作成したものと諸説ある。

ユダがいつイエスの弟子になったのかは福音書には記されていないが、イエスには信頼され会計を任されていた。
しかしユダはイエスをユダヤ人指導者に銀貨三十枚で売り渡してしまう。

ユダヤ人最大の祭り過越祭の日、イエスは十二使徒と食事を囲んだ。
その時イエスは「あなたがたのうちの一人が私を裏切ろうとしている」とユダがイエスを裏切る事を知っている事を
暗に告げ、悔い改める機会を与えたがユダは計画を中止しようとせず立ち去った。

そして役人を引き連れ戻ると役人達に「わたしが口づけするのがイエスだ。それを捕まえろ」と合図を伝え、すぐイエス
に近づき「こんばんは、ラビ(先生)!」と尊敬と友情の証である接吻をし、それを合図にイエスは逮捕された。

マタイによる福音書によれば、イエスが罪に定められたのを見て後悔し銀貨三十枚を返そうとしたが、
「それが我々にどうしたのか。自分で始末しろ」と突っぱねられ、その銀貨を聖所に投げ入れ立ち去り、首をつって
死んだと記されている。

また使徒行伝では、ユダは自殺せずその報酬で畑(恐らく高所の土地)を手に入れるが、まっさかさまに落ち、
バラバラになり死亡したと記されている。

ユダは現在では裏切りの代名詞とされているが「イエスを裏切った」という点では他の使徒も同罪で、
イエス逮捕時は全員逃げており、イエスの最も身近にいたとされるペトロも処刑を恐れて「イエスの弟子じゃない」と
三度否定したりと、皆何度もイエスを裏切ったりイエスの元を離れたりしている。

しかしイエスは、他使徒を含めて人間は皆罪を犯す危険性を持っている。しかし肝心な事は罪を犯してしまった時
どう対応するかという事で、皆が己の人間としての小ささに気づき、神のもとに自分自身を明け渡す事ができるように
なる事を望んでいた。
そしてペトロ他十二使徒は悔い改めたが、ユダだけは自分自身の判断で動き、改心する事なく自殺してしまった。

なぜ、ユダがイエスを裏切ったのか、現在明確な答えはでておらず諸説がある。
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・金銭に目がくらんだ
ヨハネによる福音書にはこのような記述がある。
「ベタニアのマリアが非常に高価な香油をイエスの両足に塗った際、ユダがなぜその香油を売って貧しい人に施さなか
ったのかと叱責した。しかし彼がそう言ったのは貧しい人々のことを気にかけていたからではなく、彼が盗人であり、
金箱を預かっていながらそれを盗んでいたからであった。 」
これから発展してユダは金目当てでイエスを売ったのではないかという説がある。
しかし、もしそうならイエスがユダを使徒として選び、恐らく商才に長けていた為彼を会計係に任命した事実にそぐわない。
また、ユダが報酬として受け取った銀貨三十枚という価値は、新約聖書時代のユダヤでは奴隷が主人に血を流させ
られた時に請求できる額で、およそ当時の労働者の3カ月分の労賃と同じとされている。
もし本当に金銭目当てなら、イエスをそんな安価で売ったとは考えにくい。

・イエスに対しての失望からくる復讐
「イスカリオテ」を「刺客」という意味と捉え、ユダが熱心党(熱狂的愛国主義)だったと考えると、
ユダはイエスを「王」として期待したのではないか。
しかしイエスは地上での政治的な王国について肯定しなかった為次第に落胆、失望の度を強め、遂に密告に至ったの
ではないか。
もしくはユダはイエスがメシアであると宣言せざるをえない状況に追い込み、政治的改革実行を急き立てる事がイエスの為になると感じたのかもしれない。
ユダが抱いていたメシア像には、殺されるの事を自ら認める姿は含まれていなかった。
それなのにイエスは何の抵抗もなしに逮捕され死刑を宣告されてしまった。
その事にユダは激しく当惑、そして後悔し、自殺に至ったのではないか。

・他の信者を可愛がった為の嫉妬
「イスカリオテ」がケリオテ出身という意味を指すと考えるなら、ユダは十二使徒唯一のガラリヤ以外の出身者となる。
それに対して疎外感を感じていた上、会計を任される程頭の回転の速さを持っていただけにペトロやヨハネのような
田舎者(当時ガラリヤは田舎)の元漁師に嫉妬し、その恨み僻みが積み重なった結果裏切り行為に走ったのでは
ないか。

・ユダに悪霊(サタン)が入った
ルカ・ヨハネによる福音書に、ユダの中にサタンが入ったという記述があり、ユダはサタンの入れ知恵に乗ってしまった
のではないか。

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いずれにしても、ユダはイエスへの裏切りで必要な役割を演じるよう運命づけられていた操り人形ではなかった事は
確かで、ユダは基本的にはいついかなる時にも自分の動機から行動する自由人だったといえる。

ユダの裏切りはあらゆる時代の芸術家によって取り上げられ、特にイエス逮捕直前の晩餐を描いた「最後の晩餐」は古来より様々な作家が好んで描いた。
その際暗黙のルールがあり、ユダだけは一人机の反対側に座り、イエスと十二使徒にはついている光冠を頭に描かな
い事で彼が裏切り者である事を示した。
しかしレオナルド・ダ・ヴィンチ作のものはこの伝統的な表現法を廃し、皆と同じ側に座らせているが、
代わりに金の入った袋と思しきものを握らせている。

また、ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇においては、地獄の最下層、裏切者が葬られる第九圏氷地獄コキュートスの
中央で、魔王に噛み締められるというもっとも残酷な罰を受ける最重罪人として描かれている。


松下悪魔くんファンにとっては重要項目の一つであろうユダ。
聖書でもユダは謎の部分の多い人物として書かれており、諸説が沢山あります。
メシアを売った金、裏切りの接吻、メシアに対する複雑な思い等々、松下と佐藤の時にうっすら時に濃密な、離れそうでも決して
離れられない関係とリンクしていて興味深いです。
(「興味深い」なんて興味本位的に書いてしまってますが、冒涜している訳ではありませんので何卒ご了承下さい。もしキリスト教を信じている方で不快に思われた方が
いらっしゃったら申し訳ありません。)

ユルグ          初登場:第8話  君の心にとどけソロモンの笛!

ユルグ  (アフリカ・ドゴン族)
 父・創造神アンマと母・大地の間に出来た最初の子で、狐の姿をしているアフリカ神話のトリックスター
(悪戯者、ペテン師という意味で、しばしば善悪を超越して神話ひっかきまわす役割を持つ)。
ドゴン族では双子こそが物事のあるべき性質を体現していると考えられているのだが、ユルグは双子ではなく、
単独の不完全な存在として誕生した。

母である大地は、最初の言葉である啓示の言葉が書かれた腰蓑を身につけていた。
ユルグはこれを強引に奪い言葉を獲得し、神の計画を人間(占師)に伝える事が出来るようになった。

 狐に見えない配色の第二使徒ユルグはアフリカ出身。
「狐火のユルグ」「沈黙を守る男」という渾名、ニヒルな性格、そして蓑・・
こうしてみると神話版のユルグの特徴を上手く利用してます。
最初ユルグの絵を見た時「何で蓑着けてるの?」と不思議で仕方がありませんでしたが、神話を読んで納得。
それにしてもアフリカ出身だったとは。絶対アジア系と思っていたのに・・。
妖虎        初登場:第5話  怒りの変身、妖虎の出現!!

妖虎     (中国)
 唐の時代、ある猟師が奥山の古い御堂に入るとそこには一人の仙人がいた。
その仙人は全ての虎の食べ物を統治する虎の王で、猟師は自分が食べる事になっていると話した。
助けてくれるよう懇願された仙人は、藁人形と豚の血、絹を用意させた。
そして猟師を絹で高い木に縛りつけ、木の下に藁人形と豚の血を置いた。そして御堂の中に入ると、
猛虎の姿で再び現れ猟師に向かって吠えたけったが、無理と分かると藁人形を引き裂き豚の血をすすった。
そして再び人の姿に戻ると猟師を木から下ろし、帳簿から猟師の名を消した。

 虎に変身出来る(その逆?)飲兵衛じいさん第七使徒の妖虎。
上の話はアニメ版とはあまり関係ありませんが、「人の姿に変身できる虎」、と言う事で記載しました。
虎は古典では(実在する中で)中国最強の獣として描かれ、よく物語にも豪傑が虎を退治するという話が登場します。
当然その強さから怪異の対象にもされたようです。
「世界妖怪100話」にトラ縞の猫のように見えるイラストが描かれていました。うーん、妖虎には見えません・・・。
夜雀        初登場:水木しげるのノストラダムス大予言 

夜雀     (日本)
「夜道を歩いている際出現する鳥の妖怪」は日本全国に現れている。
まず高知県で夜道を行く時にその前後を「チッ、チッ」と鳴き声が聞こえると次第に鳴き声は増え、笠の中や懐の中でも
鳴くようになる。この時、
「チッ、チチッチと鳴く鳥は、シチギの棒が恋しいか。恋しくんばパンとひと撃ち。」
「チッ、チチッチと鳴く鳥を、はよ吹きたまえ伊勢の神風。」
など唱えるとよいと伝えられている。
また、黒い蝶のようなものがパサパサ飛び回り歩けなくなる事もあるが、心を静めれば消えると伝えられている。
しかし夜雀を捕まえると、夜盲症(とり目)になるといわれている。
同じ高知県の北の山間部では「袂雀(たもとすずめ)」の話が伝わっている。
これは夜間「チ、チ、チ」と雀そっくりに鳴いて人の前後にまとわりついてついてくる。
2人以上連れだって歩いていても、その中の1人にだけしか聞こえないことが多いが、
この袂雀がついてきたときには、山犬や狼が隠れてつけてきていると考えられていた。
その為、夜間山道を行く時に袂雀、ひいては狼や山犬避けのまじないとして
「大シラガ、小シラガ、峠(たお)を通れども神の子でなけりゃあ通らんぞよ、あとへ榊(さかき)を立てておくぞよ、
あびらうんけんそわか。」
と唱えて、木の枝を3本立てておいたという。
また、袂雀が袂に飛び込むと不吉な事があるというので、袂雀が出る道を通る人は、袂をしっかり握って通ったという。
和歌山県では、夜道を歩いていると、灯火を見てついて来たり、また、「チン、チン」と鳴いてついて来るという「雀送り」
と言われる怪現象がある。
雀送りに遭遇した時は、狼が後から狙って追っているとされる。
愛媛県南宇和郡では、夜雀を蛾の一種だとしている。
夜道を歩けなくなる程飛んで来るといわれ、やはり狼・山犬のさきぶれであるとしている。
しかし愛媛県の送り雀は、高知県の袂雀のように不吉な前兆とは見ていないようで、むしろ狼が夜道を守っている
ことを、知らせるものと考えられているらしい。
山口県では、家の中に雀が入ると吉兆であるとしている。
静岡県では、屋内にまで飛びこんでこなくても、軒近くまで飛来する雀は、その家の故人の生まれ変わりだから、
追ったり、いじめたりするなという。
このように鳥は吉兆を告げる霊的な存在として考えられていた所がある。

ノストラダムス版山田真吾の十二使徒分の一、夜雀です。
漫画版夜雀はメフィストの絶対零度や放射能すら防ぐ反則のような霊球に包まれているので、恐らくノストラダムス版最強の妖怪だと
思われます。
元ネタの夜雀はそんなタフガイではありませんが、夜盲病になると言われたり吉兆だと言われたりと心的恐怖をもたらす存在だと
言われているようです。
鳥=死者の霊魂という概念はエジプトのバー(鳥の姿になった死者の魂。カーの片割れ的存在。)にも見えるように世界各国にあるよう
ですね。
ヨナルデパズトーリ   初登場: 第1話 魔界の見えない学校!

ヨナルテパズトーリ (メキシコ)
 人間の魂を支配する地獄の神で、夜更けになると森の中に現れる。
斧で木を切るような音をたて、この音を聞いた者は病気になるといわれ、又、ヨナルテを見ようとして逆に見つけられる
と命を奪われてしまう。

第三使徒のヨナルデはアニメ版では愛すべきおとぼけ学者ですが、元は何ともおっかない悪魔でした。
親しげに「学者」なんて言ったら即あの世行きさせられそうです。
南米では名前の最後が「トリ(tli)」で終わるのは、キリスト教の「〜エル(el)」と同じように神の眷族という意味があるそうです。
ちなみに元はヨナル「テ」です。ヨナル「デ」ではありません。
四賢人      初登場:第19話  奪われたソロモンの笛!!

四住期 (アーシュラマ)    (インド)
ヒンズー教における最も理想的な人生観。
人生を四つの経過時期を設定し、これに従う人生こそ最も理想的な生き方であるとされている。

1: 学生期(がくしょうき・がくせいき)  ・・・ 学問・技術・祭祀等を学習する。
2: 家長期(かじゅき)   ・・・ 生業に励み、家庭を作り家族を養い、社会的活動をする。
3: 林棲期(りんじゅうき) ・・・ 家督を譲り、森に入り禁欲・苦行の生活を送り、肉体的・精神的修行に専心する。
4: 遊行期(ゆぎょうき)  ・・・ 世俗から全く縁を絶ち、居所を定めもつこともなく、
                     ひたすら解脱に達すべく精進・遊行に時を過ごす。

この中でも人生後半の林棲期と遊行期が最も高く評価され、尊敬を受けている。

どれっだけ探しても「四賢人」と言う神名・位が無かったのですが、これはインドの理想的な生き方のことでした。
つまり「各四住期を司っている仙人」=「四賢人」という事らしいです。アニメでは「学生賢人」「遊行賢人」と呼ばれていました。
ちなみにシリーズ皆勤賞のフランネールの山田版の名前「パコダ」は日本でいう仏舎利塔で、ミャンマーにあります。
・・・インドじゃないじゃん!!


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