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今日は学校の遠足で遊園地にやって来た悪魔くん達。
百目や貧太達は遊園地のアトラクションでご満悦。
しかし悪魔くんは今朝占ったタロットカードに気になるカードが出て少々浮かない顔・・・。

そんな悪魔くんを見張っているけったいな三バカトリオ、ガハハ三人組も登場し、カードどおり
何やら怪しげな気配が漂い始めていた・・・。

どうしてもカードが気になった悪魔くんは、メフィスト二世を自分の弁当で釣って一緒に来てもらっていた。
その当の本人はエツ子からハートマーク入りの魔法瓶と共にプレゼントされたカップラーメンに
お湯を注いでウッキウキのラーメンタイム。さてご賞味をば、という時
急に暗雲がたちこみ初め、空に巨大な目玉が出現した。
そして吹き荒れる風が愛のラーメンを攫ってしまう!
メフィスト二世大ショック。そして復讐を誓う!
「どこの誰だか知らないが俺を怒らせたら怖いぞ!ラーメンの恨みは恐ろしいんだから!
よく分からないが異様な迫力がある。

一方地上では、キリヒトの「凄い仕掛けですね。前来た時はこんなアトラクションはありませんでした。」
発言でアトラクションと信じ込み、呑気に拍手をしていた。

と、空から粘着質の雨が降り注ぐ!
地獄の遊園地と化した中、悪魔くんと百目は建物の中に非難。
しばらくして外に出てみると、外に巨大なピラミッドが建っており、遊園地にいた人々は
その中に取り込まれていた。貧太や情報屋、キリヒトもピラミッド分の1になってしまっている。

この不気味なオブジェを作った犯人を調べる為ヨナルデ召喚!
今回は頭痛治療をしていたピクシー達のオマケ付き。
犯人の心当たりを検索している時、不気味な笑い声が辺りに木霊する。
見るとピラミッドの頂上に不気味な姿が。この人間ピラミッドを作ったのは魔獣カーの仕業だったのだ。

カーの粘液攻撃!悪魔くんは例のふろしきマントが粘液を弾き返したおかげで無事だったが、
傍にいた百目は粘液を被ってしまう。つくづく運のない百目。
敵討ちとばかりにメフィスト二世が魔力 ツノ電撃をお見舞い!
倒したと思った次の瞬間、空を覆い尽くさんばかりにカーが大量発生。見渡す限りカーカーカー!
「しまった!カーには恐るべき再生能力があったのである!」ヨナルデ早く言え。

しかも初めて使ったのでツノが痛み出してしまう二世。
その隙をつくようにカー軍団が一斉に粘液放出し、ボケのタイミングだけ良いヨナルデと赤ピクシーもやられてしまう。
このままではまずい!ひとまずピラミッドの中に逃げ込む悪魔くんとメフィスト二世(と青ピクシー)。

ピラミッドの中には巨大な棺があり、その中にはミイラが眠っていた。
何でこんなミイラが・・・と不思議がる悪魔くん達の元にカーが急襲し、
メフィスト二世が粘液の餌食に!彼のシルクハットだけが空しく隅に転がっていく・・・。

とうとう一人になってしまった悪魔くんに何故か攻撃しないカー。
怪しんでいると、後ろのミイラが立ち上がった!

このミイラはやはりツタンガーメンその人で、一万年後に悪魔くんが生まれる事を予言し、
悪魔くんの血を使い復活しようと画策、人間ピラミッドという大げさすぎる罠を使いここまで誘き寄せたのだ。

死後一万年って計算違ってない?という疑問が生じる暇もなく、悪魔くんは生贄台に縛り付けられてしまった!
ゆっくりとナイフが下ろされる。もう絶体絶命!
しかし、シルクハットに避難していた青ピクシーが悪魔よけの薬草で敵を怯ませ危機一瞬だけ回避。
その隙に悪魔くんがソロモンの笛を吹くと、隅に転がっていたシルクハットが空を飛び、
物悲しいメロディーを奏で始めた。
途端に震えだすツタンガーメン&カー’s。
メフィスト二世はやられていなかった!魂だけシルクハットに移し変え反撃の時を待っていたのだ。
魔力 死出のメロディーによりツタンガーメンとカー達は冥界に送り返され、
ついでに棺も空中に消え、それと同時に皆も開放される。
「メフィスト二世、君のおかげだよ!」
手を取り合って喜び合う悪魔くんとメフィスト二世。
その影で子分をボコボコにして怒り狂うガハハ親分。
どうも誰かに命令されて今回の事件を引き起こしたようだが・・・。

様々な疑問が残る今回の一件もひとまず一件落着。
メフィスト二世も念願のカップラーメンをすすり涙のリベンジ完了。
ヨナルデ、ピクシー達もコーヒーカップで人間の面前で堂々と遊んでいる。
悪魔くんも不安が消えて楽しそう。
次第に忍び寄る黒い影の存在、しかし負けるな悪魔くん!

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この頃小学生神隠し事件が多発していた。
そんな中、学校で「ぼくの・私のおとうさん」という作文課題を出された百目。
しかし、自分の父親を知らない百目は困り果ててしまった。

とぼとぼと家路の途中に情報屋と出会う。その傍らには巨大な百目が・・・。
「パパ?!僕のパパなんだもん!」
勝手にパパと決め付けた百目、あわてて後を追いかけ、荒れ果てた古寺にたどり着いた。
そっと中を伺ってみると、大人百目と複数の子どもが「アパラチャノ モゲータ」と唱えながら怪しげな儀式をしている。
その中には行方不明と言われていた子どもの顔が・・・!
父が神隠し事件に関係していると思い激しく動揺する百目。
混乱したまま帰宅するが、あまりにおかしい様子を悪魔くんに咎められ
たまりきれずとうとう号泣し告白。

悪魔くんはさっそく調査の為メフィスト二世を呼び出した。
が、メフィスト二世は前回のツノの痛みが引かず、「今回だけは何と言われても駄目だ」と休業宣言。
代わりに、と一緒に出てきた父親のメフィスト老を上手くたきつけ
代理選手メフィスト老の登場となった。

メフィスト老と悪魔くん、そして百目は問題の古寺に向かった。
そこに情報屋がいたが、自分は大人百目を『先生』と慕い、教えを受ける為にここにいるのだと
かなりアブナイ方向に傾いた発言をする。どうも相手に操られているようだ。
そこへ大人百目が現れ、子ども達をけしかける。人間相手は分が悪い、ここは撤退あるのみ!
メフィスト家の自家用自動車・魔動カーを呼び出し情報屋をかっさらいつつ
行きがけの駄賃とばかりに大人百目をカメラにおさめ逃亡!

そのままいつもの洞窟に戻り、大人百目の霊波を防ぐ為魔法陣の周りにしめ縄をはり
緊急避難所を建立し相手の出方を待つ悪魔くん一行。
すると急に気温が下がり、情報屋が喉が渇くと訴えだした。
霊波に引き寄せられているのだ。そして大人百目がやって来た!
しめ縄の中にいれば大丈夫だというメフィスト老に、
エツ子をどこからともなく取り出し、情報屋と交換で返してやると言い残し、かき消えた。

対策を練る為、さっき撮った写真を情報屋に断りなく現像すると、
何と大人百目の目がなく、体内に何者かの影が写っていた。
この怪奇写真からメフィスト老はあの大人百目は百目ゾンビで何者かが死んだ百目を操っているのだと推察、
更に情報屋を幽体離脱させ百目ゾンビの目的を聞き出す。
十三人の子供の人を妬むネガティブエネルギーを源にして月までロケットを飛ばそうとしているのだ。
このままでは子ども達が月に連れて行かれてしまう!

操られている子供達の説得役に幽子を召喚し、霊波対策用のしめ縄をかぶり出発。
約束の場所に行き人質交換を行うが、エツ子も又霊波に操られており、
情報屋とエツ子の二人とも百目ゾンビに奪われてしまう。
大人の汚なさ全開の百目ゾンビは子供達を連れて気球で飛び去ってしまう。
急いで悪魔くん達も気球を追う!
真実を知らせるのが可哀想だと置いていかれた百目は
途中で魔動カーに飛びつき根性でそのままぶら下がってついてきた。

百目ゾンビ一行はロケットを探し出し、子供達は嫉み僻みパワーをロケットに注入、
とうとうロケットが浮上し始めてしまった!
「悪魔くん、ごめんだもん!」と百目はロケットに向かって走り出し、
扉を閉めようとしたエツ子ごと跳ね除け、ロケット内に乱入!

「やめてパパー!パパはそんな悪い人じゃないはずだもん!」
必死になって百目ゾンビを説得しようとする百目。
その百目の姿を見て、百目ゾンビに対する悪魔くんの怒りが爆発した!
「この偽者め!お前をパパだと思う百目の気持ちがまだ分からないのか!」
百目ゾンビがひるんだその隙に豆ユーレイが子ども達を逆洗脳、もとい心をときほぐし、正気に戻らせた。
エネルギーを失ったロケットは加速を弱め、地上に落下。
クモの子を散らしたように子ども達が脱走する中、
ロケット中央部の玉からバナナ顔の奇妙な老人が落ちてきた。

彼は2万年前に月からの使者としてやって来た月人であった。
寿命の近づいた彼は不穏な空気で満ちている地球で死ぬより月で最後を遂げたいと思い
交流のあった死んだ百目一族の力を借り子供達を集め、月に帰ろうとしたのだった。

百目一族は滅んだと言われ嘘だと泣く百目。
「泣かないでくれ、百目一族は人前で涙をみせないものだ。コク
そして月人はその長い生涯を閉じた。

月人を埋葬し、「一人ぼっちなんかじゃないさ!」
と百目を慰める一方、黒い影の影響に心をひきしめる悪魔くん。
月人が子供を犠牲にしようとしたのも黒い影のせいなのかちょっと疑問が生じるものの
着実に黒い影の威力が増しているのは確かなようだ。

次の日、学校では悪魔くんと百目は宿題が出来ずいつものように立たされていた。
「でも平気だもん!立たされたって百目一族は涙を見せないんだもん!」
今回の事件で少しだけ成長したようだ。頑張れ、百目!


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ここは見えない学校。
ヨナルデ、鳥乙女らが悪魔くんの十二使徒探しを手伝えないか話し合っている。
そんな忠義心溢れる麗しい会話が交わされる中、一人カヤの外のこうもり猫だったが、
鳥乙女の「もし十二使徒を探し出せたら見えない学校の委員長にする」という挑発に乗せられて本気になった!
こうもり猫を除く全員が大爆笑の中、すっかりその気になっているこうもり猫。
気付け!馬鹿にされてるんだ!

誰一人期待していない中、こうもり猫はかなり真剣に十二使徒を探し求め、
遂に悪魔くんにこう報告した。「十二使徒を見つけた」と・・・!
メフィスト二世と百目から完璧に信じられなかったものの、仲間思いの悪魔くんは
こうもり猫を信じ、十二使徒のいる場所に行く。

そこにはおびただしい数の『十二使徒』達が・・・。
やっぱり嘘か!と株が大暴落しかけたが、「この中にいるのは間違いない」
と説明するこうもり猫に一応試して見る事に。

しかし『十二使徒』達はのっぺらぼう悪魔だったり
一度燃えれば千年は復活しない火だるまだったりと確実に使えない悪魔ばかり。
とうとう最後の一人になった時、メフィスト二世から巨大な悪魔が出現したと急報が!
急いで現場に向かう悪魔くん。十二使徒を召喚し、悪魔ロボット・ゴーレムに立ち向かう!

しかし、ゴーレムの体は鉄より硬く、十二使徒達の得意技も通用しない。
ゴーレムは「ソドムの火」というどんな水でも風でも消えない魔力を持った火で描かれた呪文の力で鋼鉄化しているのだ。
実はこのゴーレムの製作者は例のガハハ三人組。
苦戦する十二使徒を見てかなりいい気になっている。

「・・・火を操れる悪魔がいればあの火を消せるかもしれない!目には目をだ!」
さすが目の付け所が違う悪魔くん。ヨナルデは「狐火のユルグ」という悪魔がいる事を教える。
ユルグ・・・こうもり猫が手当たりしだい連れてきた最後の『十二使徒』だ。
彼は本当に十二使徒だったのだ!
さっそくユルグを召喚し、ゴーレムを倒すよう命ずる悪魔くん。
しかしユルグはまったく動かない。
ならば、とソロモンの笛を吹く悪魔くん。
それでもユルグは動かない。ユルグは十二使徒ではなかったのか?!
だが、十二使徒だと確信している悪魔くんは心の声を届けるようにソロモンの笛を吹き始めた。

『・・・僕達と正義の為に戦ってほしい。だって僕達は同じ使命を持った仲間なんだよ・・・。』

「正義、仲間・・・久しぶりにいい言葉を聞かせてもらったぜ。
俺の狐火をどう使うつもりなんだ、悪魔くん。」
遂に悪魔くんの心がユルグに通じたのだ!

そしてユルグはメフィスト二世と協力し、狐火をゴーレムの呪文の火にぶつけ
互いの魔力を奪い合わせる事によりソドムの火を消滅させた!

まるでユルグを活躍させる為だけに出現したようなゴーレムも元の砂に戻り、
あたりは元の静けさを取り戻した。
ガハハ三人組もさっきまでの威勢のよさはどこへやら。
ゴーレムを倒された上、十二使徒まで見つかってしまい心底ビビリ倒しながら姿を消した。

そしてこうもり猫は約束通り見えない学校の『掃除』委員長となった。
さすが悪魔の集団、約束を歪曲させるのはお手のものである。

十二使徒内の人間関係がにじみ出るやりとりの中、悪魔くんはソロモンの笛の力を改めて感じていた。
この笛は命令を強制する為の道具ではなく、
仲間と心を通じ合わせる事ができる大事な笛なのだ・・・と。

十二使徒も残るはあと一人、全員揃う日も近い・・・!


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百目は悪魔くんの部屋でサッカーの練習をしていた。
明日、渡日してきたブラジルチームとの親善試合の選抜会が行われるのである。
相手チームの写真を部屋にやって来たメフィスト二世に見せると、
メフィスト二世は写真中央のあからさまに他の選手と違う人物を指差し、サシペレレという悪魔だ、と言った。
「へえー、人間と仲良くできるなんて、きっといい悪魔なんだね。」
選手に悪魔がいるってずるくないか、という疑問も生じない悪魔くんは素直に感心する。
次の日の選抜会ではキリヒトは顔面チャッチ、百目はボールの曲乗りを披露と分かりやすい実力を披露してくれる中、
貧太は番組が変わってしまうようなファインプレーを見せる。
悪魔くんはメフィスト二世のいたずら心溢れるサポートにより一瞬だけ名ゴールキーパーに変身。
結果、貧太と悪魔くんが抜擢され、百目もマネージャーという名の雑用係に選ばれる。

悪魔くんがゴールキーパーになった地点で敗北の予感がひしひし感じられるが
情報屋と何故かキリヒトが実況中継する中、ブラジル対日本の親善試合が始まった。
メフィスト二世もカップ焼きそばを食べながら高見の見物としゃれこんでいる。
しかし・・・。
サシペレレは「印象が違う」レベルではすまされない程の凶悪顔になっていた。
実は日本に来る途中にガハハ三人組に依頼された僧魚に襲われ操られてしまっているのだ。

そうとは知らないメフィスト二世は、サシペレレの顔に似合ったイエローカードすれすれのプレイに首をかしげるのだった。
選手を次々とボールの餌食にしたサシペレレは必殺竜巻シュートで悪魔くんを襲う!
食らったらそのまま昇天しそうな勢いにメフィスト二世が魔力 竜巻エアーガンでボールを止める。

その様子を見て業を煮やしたガハハ三人組は会場に乱入、
同時に僧魚は会場に黒い霧を送る。
霧が立ち込めるやいなや会場の人間が眠り込んでしまった。
畳み掛けるように鱗バリヤーが張り巡らされ、悪魔くん(とフィールド内にいた百目)は閉じ込められてしまった!

己の絶対的優位に酔っているガハハ三人組は
自分達がサシペレレを操っている事、鱗バリヤー内では魔法陣が使えない事、
更にサシペレレを元に戻すにはパイプを取り返さなくてはいけない事など
聞かれもしない事までペラペラとしゃべりだした。

百目が助太刀にきたものの、依然不利な状況には変わりない。
が、その時つの電撃で鱗バリヤーを破りメフィスト二世が助けに来た!
ここを百目とメフィスト二世に任せ、悪魔くんはサシペレレを操っている悪魔を退治しにいった。

緊迫した状況でもしっかり着替えた悪魔くん。
黒い霧が東から流れている事から、裏山の古池に僧魚がいる事を突き止めた。
鳥乙女と家獣を召喚し、僧魚の元へ突撃!

やはり僧魚は問題の古池にいた。
すぐ近くに悪魔が住み着いていたという怖い現状は置いといて
僧魚はパイプを見せ、悪魔くんの命と引き換えなら返してやる、と
ガハハと似たり寄ったりの腹の立つ余裕綽々ぷりである。

悪魔くんは僧魚の弱点が頭の皿だと見抜き、鳥乙女と家獣に皿を攻撃させる。
しかし周りは水だらけ。僧魚は水中に逃げ込み鱗を飛ばして攻撃をしかける。

水中では手が出せない。
会場ではサッカーユニフォーム着用でコスプレ中のメフィスト二世と百目が
サシペレレの千本ノックならぬ千本シュートを食らいまくっている。
このままではメフィスト二世達や皆が・・・!
焦る悪魔くん。その時、
「お困りのようじゃな。」
念願の究極の酒を手に入れた妖虎が戻って来た!
その酒とは飲んでも尽きぬ極楽の酒。
酒の為にとうとう極楽まで足を伸ばした妖虎はその酒を沼に注ぎだした。

酒はみるみる沼を満たし、僧魚をアルコール漬けにした。
泥酔状態の僧魚からパイプを取り返し、サシペレレを元の良い悪魔に戻す事ができた。
と、サシペレレのパイプと悪魔くんのソロモンの笛が共鳴しだした。
何とサシペレレは十二使徒だったのだ!

眠りから醒めた会場は試合再開。試合終了30秒前でサシペレレがシュートを決めた!
試合はブラジルチームの勝利、見事な幕切れで親善試合は終了したのだった。

瓢箪から駒でとうとう最後の十二使徒が見つかり、
これから本当の戦いが始まる!

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魔界の奥深く、クエレブレは東嶽大帝に貢物(人間の不幸のエネルギー)が少ないと叱責を受けていた。
中間管理職の悲哀を醸し出しつつ退出したクエレブレは
失敗の果てに逃亡したガハハ三人組に恨みの言葉を吐きつつ
部下その2の魔火達に次なる作戦を指示していた。

一方、見えない学校では十二使徒が生まれた時より持っているという『運命数』を基にして
各使徒の順番が決められた。
ファウスト博士はこの十二の運命数とソロモンの笛の力が一つになった時、
『大いなる力』が生まれるのだ、と言い
ソロモンの笛の神秘的な力と、いつか見えない学校が力となる日が来るという事を語った。
しかし、その力を得るには悪魔くんの力はまだ不十分らしい・・・。

何やら思案に耽るファウスト博士を他所に悪魔くんは
サシペレレとテレビの前の良い子の為に十二使徒を紹介したりタロットカード投げの修行をしたりしていたが、
『埋れ木真吾』としてもちゃんとすべきだ、と珍しく先生らしいファウスト博士に帰るように言われる。

しかし戻ってみると家には鍵が・・・。
「おっかしいなぁ〜。」とぼやく悪魔くん。
とうとう締め出しを食らってしまったのだが、これには理由があった。
少し前にこんな騒動があったのだ・・・。

その日、埋れ木家に一大事件が巻き起こっていた。
「幻の館ツアー・家族4人様無料ご招待」に当選したのである。
これは電車は指定席の上、何から何まで全て無料という恐ろしい位太っ腹なご招待である。
結婚してから12年、一度も指定席で旅行したことのないママさんは大張り切り。
しかしこの招待は息子と娘が一人づつの4人家族限定。
この強烈にピンポイントな条件を満たす為の長男はいつものように行方不明。
まさか魔界で悪魔と戯れているとは夢にも思っていないママさんは気が気ではない。
そんな時情報屋が遊びに来た。
「これで行けるわ、ウフフフ。」とママさん。
情報屋を「埋れ木真吾」にしてしまおうというかなりなりふり構わない策を考えたのだ。
「まぼろしの館」に興味があった情報屋と利害が一致し、即席家族で旅行に強行。
「私のお兄ちゃんに見えるかしら?」といぶかしむエツ子だが、
疑問が生じる隙の無いほどナチュラルな家族っぷりです。

そんな事があったとは露知らない悪魔くんが何とか家に入った直後、タイミングよく家族から誘いの電話が。
さっそくウキウキで出かけようとした時メフィスト二世がラーメンをたかりにやってきた。
「いい所に来てくれた!」と満面の笑みで出迎え、
ソロモンの笛をチラつかせながらお願いをしてみる。
つまり幻の館まで連れて行け、と。
「俺は乗り物じゃねえぞおッ!」さすがに怒るメフィスト二世。
「ラーメンおごるから、頼むよ!」
今度は正座して頼み込む悪魔くん。プライドのカケラも感じられないこの頼みっぷりに
とうとう折れる。
そして悪魔タクシーとなったメフィスト二世に連れられて幻の館に向かう悪魔くんと百目。
それが魔火の仕組んだ罠とも知らずに・・・。

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