地伏星 金眼彪 施恩(しおん)ケガまみれのおぼっちゃん 武松が流罪された先の典獄の息子。 金色の目をしているので金眼彪という渾名を持つ。果たして彼は人間なのだろうかと思わなくもないが なかなかかっこいい。 街に活気を持たせようと賭博場を経営し、結構繁盛していたのでなかなかのビジネスセンスを持っているようだが、 その分ケンカはからっきしで、 突然現れたやくざ者に賭博場を乗っ取られてしまった。 その時ボッコボコにされた怪我も癒えぬ時、武松が監獄に送られてきた。 藩金蓮事件でいささかヤケになっていた武松 を一目見ただけで只者ではないと見抜き、ご馳走やら刑罰無しやらそんなにまでしなくてもという位あの手この手の 過剰気味サービスをして武松と懇意になる。 無論、奪われたショバを取り戻してもらおうという思惑もあるのだろうが、 武松の人柄にほれ込んだ、というのもあるのだろう。 しかし、この細かい気配りとまず考えてから行動、というローテンションぶりから小者感が浮き出てしまい、 バリバリ120%好漢の武松の引き立て役になってしまっている。 傍にいてくれれば非常に便利な存在ではあるのだが。 そんな彼も武松が逃亡した後を追うように梁山泊入りする事になるのだが、 その後は鳴かず飛ばず・・・。とほっ。 幻想水滸伝⇒ アップルマッシュ(呉用)の弟子。師の尊敬の念と同じ位の情熱で主人公(宋江)に悪態をつく。 |
地避星 打虎将 李忠(りちゅう)坊主運の悪い男 あちこちの金持ちの家で武芸を教えて飯を食べており、史進も李忠から棒術を学んでいた。 虎を打ち倒す程強いので打虎将と妙に勇ましい渾名をもらっているが、実際の所は「形だけ」の武芸(by王進) らしい。 やはり実力不足がものをいったのか、各地を転々としている間に落ちぶれた好漢お約束の膏薬売りをするように なっていた。 とある町で客寄せの棒術を披露していた所にかつての弟子に遭遇した、というのが初登場。 落ちぶれてる状態からスタートという、脇役決定のような出だしだ。 追い討ちをかけるように魯智深に仕事の邪魔はされるわ、カンパの金が少ない、とケチ呼ばわりされてしまう。 日銭で食べている人間にそれはないだろう魯智深よ と思ったが、その後山賊にとらばーゆした 李忠のショボイもてなしぶりを見ると生来吝嗇家らしい事が分かり、花和尚の意見が正しい事が立証される。 実際どこを見ても魯智深の引き立て役にしかなっていないのが悲しいが、そんな彼も周通には 「死ぬ時は同じだ」と言われる程信頼されている。仲間運はいい・・・のだろう。 幻想水滸伝⇒ カイ主人公(宋江)の棒術の師匠。主人公との協力攻撃は反則な位強力。その見事な頭で繰り出す必殺技も会得している。 |
地空星 小覇王 周通 (しゅうとう)史上最凶の結婚体験 桃花山に山塞を持つ山賊の頭で、そこを根城にしてあたりを荒らしまくっていた。 そんな彼がふもとの村の村長の娘に惚れ、無理矢理嫁に貰う約束をした。 婚礼の日、いそいそと花嫁の寝室に向かう周通。しかし待っていたのはなぜか素っ裸の魯智深。 偶然この家に滞在していた魯智深が事の次第を聞き、花嫁と入れ替わっていたのだが、 しかしトラウマになりそうな体験だ。 そしてご多分に漏れず魯智深にボコボコにされた後、頭の李忠と復讐に来たが、李忠は魯智深と仲良くは無いが 知り合いだった為、結局二人がかりで説得される。先程のパンチDE花嫁ショックで懲りたのか最後には嫁とりを 諦めることにした。 小覇王の「覇王」とは項羽の事らしいが、このようなトホホなエピソードを見た後では大風呂敷広げすぎな感が 否めない。 李忠に返り討ちにあい、山賊の頭の座を譲ったという事実からも彼の腕はショボイ、と確信できるだろう。 幻想水滸伝⇒ ロッテ自称魔法使いの少女。猫を見つければもれなく彼女がついてくる。 |
地孤星 金銭豹子 湯隆 (とうりゅう)立ってる者は従兄でも使え 体中あばただらけなので金銭豹子。父親の代までは延安府の知塞だったが、賭博で身を持ち崩して地方を 流れ歩いていたという放蕩息子。 鍛冶で口すぎをしながらそれでもしつこく博打をしていたというのだから筋金入りと言えよう。 ある日鉄瓜鎚(瓜型の鉄槌)を振り回すという大道芸をしていた湯隆に、通りがかりに見ていた李逵が 「そんなショボイものを見たら目が汚れる」といちゃもんをつけた。当然怒った湯隆。 ならお前やってみろ、と鉄瓜鎚を渡すと湯隆以上のナイスパフォーマンスを披露。 すっかり感嘆した湯隆は李逵と義兄弟の契りを結ぶ。 李逵の方も山に鍛冶屋がいる頃だろう、と珍しく気を利かせ入塞を勧めた。 しかし、「あの」李逵と意気投合してしまえる所といい、戦の為に従兄を強制入塞させる際の見事な非道っぷりといい、湯隆の人格をどうしても疑ってしまう。 幻想水滸伝⇒ メース鍛冶屋戦隊シルバーにして鍛冶屋大師匠。弟子以外の言う事は聞こうともしない頑固爺。 |
地全星 鬼臉児 杜興 (とこう)忠義な鬼瓦 元商人だったが、かっとなって商人仲間を殴り殺して投獄された。 その窮地を救ったのが当時牢役人をしていた楊雄であった。しかし助けた理由が「武術が優れていたから」。 実に好漢らしい理由である。 その後は心を入れ替え、李応の元で働くようになった。鬼臉児(=鬼のつら)といわれるほどごっつい顔をしているが なかなか忠義者で、金銭の出納を任される程になった。 ここまでは美しい更正話だが、そこにかつての恩人楊雄+2人と再会した事で暗転。 しょうもない理由で祝家荘に追われる身となった三人を李応に引き合わせ仲介を頼んだ。 まさかこれが元で祝・扈家ほぼ全滅、李家も事実上壊滅する羽目になるとは思っても見なかっただろう。 結局梁山泊流の心を尽くした情け0の強制入塞とあいなった主人と共に入塞することになった。 一人の恩人の恩を返したら、もう一人の恩人を仇で返しまくる結果となってしまった。合掌。 幻想水滸伝⇒ オニール噂好きなおばさん。108星一の情報網と化粧の濃さを誇る。 |
地短星 出林竜 鄒淵 (すうえん)管理能力問題あり? 気性が激しく容易に人に譲らない性格なので出林竜。彼と年も姿も変わらない甥の鄒潤の二人で山賊の頭を していたが、自分の手下で信用のおけるものが90人中2・30人だけという頼りないというか何と言うか、 よく今までやってこれたなと逆に感心してしまう。彼の部下管理能力は信用しないようがよさそうだ。 そんな空中分解寸前の山塞にそろそろ限界を感じ始めたようで、手づるのある梁山泊に行こうと考えていたらしい。 しかしその「手づる」というのが、トウ飛、楊林、石勇という読者も忘れがちな地味ジミトリオ。 その三人で本当に大丈夫なのかと疑ってしまいたくなる。 そして一体どうやって知り合ったのだろう。気になる。 解兄弟救出後、梁山泊に入塞したのだが、今度は信頼できる部下ができたのだろうか。 幻想水滸伝⇒ クロミミゴン(鄒潤)に慕われるコボルト村のコボルト青年。突然凶暴化した同胞を救う為奔放する。何故彼だけ凶暴化しなかったのかは謎。 |